インテリアの基礎知識(マンション編) ①
①後悔しないソファ、
ダイニングセット、
照明の選び方
三井のマンションを購入されたお客様を数多く接客し、さまざまなニーズや
お悩みを解決してきたインテリアコーディネーターが、後悔しない家具選びのポイントをご紹介します。
はじめに
まずはご新居での
暮らし方をイメージ
ソファやダイニングセットといった大きな家具を選ぶ際、それらが新居にきちんと収まるかどうか、みなさんとても気にされます。確かに適切なサイズ感のものを選ぶことは重要ですが、それだけで決めてしまうのは早計です。
たとえばソファなら、いつも座って使うのか、時には寝転んで使いたいのかで、心地の良い座面の幅やアームの高さが異なります。ダイニングセット選びでは、ご家族だけで使うのか、別居しているご両親が遊びにきたり、お友達を招いてホームパーティをしたりするのかで、求められる形や機能も変化します。つまり、家具をどのように使うか=新しい住まいでの暮らし方を、あらかじめイメージすることが大切です。
家具の使い方をイメージする際、まずは今の暮らしをベースに、新しい住まいで実現したい理想の暮らし方を思い描いてみましょう。たとえば、これまでダイニングでは食事をするだけでしたが、これからはお仕事をしたり、お子さんが勉強したりする場所としても使いたい、といった具合に。
暮らしをアップデートしてくれる
家具選び
ご新居へのお引っ越しは、暮らしをアップデートする絶好のチャンスです。その成否を左右するくらい、家具は大きな役割を担っています。だからこそ家具を選ぶ時には、ご予算やサイズ感だけではなく、新しい住まいで実現したい暮らし方という視点からもアプローチすることをおすすめします。
三井デザインテックの「インテリア相談」では、経験豊かなインテリアコーディネーターが、お客様のご新居の図面を見ながら、理想の暮らしのヒアリングから最適な家具のご提案までしっかりサポートいたします。ご注文いただいた商品は、有名ブランドの家具でも特別なご優待価格でご提供できますので、ぜひ「インテリア相談」をご活用ください。
ソファの選び方
- 快適な導線を確保できる適切なサイズを選ぶ
- 座り心地は必ずチェックする
余裕をみて小さなサイズの
ソファを選びがち
家族が集う憩いの場であり、リビングの華でもあるソファを選ぶ際は、サイズと使い方、そして座り心地が重要です。 ここでは、末長く愛せるソファを選ぶ上で気をつけたいポイントを、それぞれのチェック項目ごとにご紹介します。
まずはサイズ。当然リビングに収まることが大前提になりますが、つい余裕をみて少し小さなサイズを選んでしまいがち。一方で、見栄えの良い大きなソファを入れてしまうと、リビングの空間が窮屈になってしまい本末転倒です。したがって、デザインの好みや使い方にマッチしつつ、快適な導線も確保できる適切なサイズを選ぶことが重要です。
使い方では、たとえばソファの上で寝転んでリラックスしたいなら、座面は広い方が快適です。アームの高さや形状が、頭を乗せたときに心地よいのかも要チェック。しかし座面の広さはサイズと比例しますので、リビングスペースとのバランスにも注意が必要です。そんなときこそ、豊富な知識をもったインテリアコーディネーターにご相談ください。カウチやオットマンを上手に組み合わせるなど、使い方と空間のバランスの良い最適プランをご提案いたします。
後悔しないためにも
座り心地は必ずチェック
ソファの候補がある程度絞り込まれたら、必ず座り心地をチェックしましょう。硬め、柔らかめといった簡単な情報がカタログに記載される場合もありますが、お客様の身体にフィットするか否かは、実際に試さないと分かりません。また背もたれの高さは、体格によって心地良く感じるか分かれるケースがあります。そのため、ショールームで座り心地を試す際は、ご家族揃って行くことをおすすめします。
ダイニングセットの選び方
- エクステンションテーブルを上手に活用する
- スペースに余裕があるなら円形テーブルもおすすめ
- チェア選びのポイントはダイニングでの過ごし方
エクステンションテーブルを
上手に活用
お食事をするだけではなく、最近では仕事やお子様が勉強をする空間としての役割も増えているダイニング。基本的には、家族構成でテーブルのサイズやチェアの数が決まってきますが、そこでどのように過ごすかも重要なポイントとなります。
たとえば普段の食事は家族4人ですが、ゲストを招いてホームパーティをすることがあるなら、天板サイズを拡張できるエクステンションタイプのテーブルが便利です。また前述の通り、ダイニング学習やテレワークなどの普及もあって、少し大きめのテーブルを選ぶ方が増えています。しかし、ダイニング周りはお食事やコップなどを持って動くことの多いスペースですので、安全で快適な導線を確保できるかどうかも、しっかりチェックしましょう。
スペースに余裕があるなら
円形テーブルもおすすめ
長方形、円形、楕円形など天板にはいくつか形がありますが、基本的にお好みで選んでいただいて大丈夫です。マンションの場合、ダイニングスペースが限られていることが多いので、壁付けもできる長方形が好まれる傾向にあります。
比較的スペースに余裕があり、どこからでもアクセスしたいという方には円形もおすすめです。ソファをはじめ、リビングダイニングには長方形の家具が多くなるので、円形があると良いアクセントになります。しかし大きな丸テーブルは、天板の真ん中がデッドスペースになるため注意が必要です。
チェア選びのポイントは
ダイニングでの過ごし方
チェア選びでは、テーブルとの高さが合っているかどうか、座ったときに窮屈感がなく腰に負担がかからないかどうかが重要なポイント。そのため、ある程度候補が絞り込まれたら、ショールームで必ず試しましょう。アーム付きかアームレスかは、ダイニングでどのように過ごすかで変わってきます。たとえばお食事が終わった後もダイニングで過ごすのであれば、アーム付きのチェアのほうがゆったり座れます。また、食事後はソファでくつろぐ方や、立ったり座ったりが多い方には、シンプルでチェアの出し入れがしやすいアームレスのタイプがおすすめです。
ダイニングセットという言葉を使っていますが、テーブルとチェアを同じメーカーで揃える必要はありません。むしろすべてのチェアを同じもので揃えるほうが、少ない傾向にあります。たとえばチェアを4脚揃えるなら、アーム付きとアームレスを2脚ずつにしたり、2脚は憧れのデザイナーズチェアで残りはプレーンなものにしたり、というパターンも多いです。その際、木部の種類や色を揃えたり、チェアの高さを合わせたりすると、違和感なく仕上がります。
ライティングの選び方
- まずは適した明かりを確保する主照明選びから
- 名作照明などデザインを楽しみながら選ぶ
まずは適した明かりを確保する
主照明選びから
ライティング(照明)は、お家で過ごす時間をより豊かにしてくれるアイテムのひとつ。デザイナーズの名作照明でも比較的リーズナブルなのも嬉しいポイント。そうしたライティング選びでも、他の家具と同様、その空間でどのように過ごすかが重要となってきます。
また、マンションでは照明の取り付け位置があらかじめ決まっているので、はじめに家具のレイアウトを決めてからライティングを考えましょう。その際、空間での過ごし方に適した明かりが確保できる主照明を選び、その上でインテリアのアクセントとなるデザイナーズ照明など、デザインの素敵な照明を追加するという順番で選ぶのが正解です。
名作照明などデザインを
楽しみながら選ぶ
光の色も、毎日の暮らしでとても重要な要素となります。たとえばその空間で勉強をするなら、電球色と呼ばれるオレンジの光では少し暗く感じるかもしれません。そうした場合は手元灯で明るさを補う方法もあります。またファミリーの方なら、リビングダイニングは畳数に応じた明るさを確保しながら、落ち着いた雰囲気で過ごしたい時のことも考えて、主照明に調光や調色のできるものを選ぶのも良いでしょう。
それがあるだけでお部屋の雰囲気が素敵になって気分が盛り上がるデザイナーズの照明ですが、実は非常にこだわって作られた作品が多いのも特徴です。たとえば北欧の照明メーカーであるルイスポールセンを代表する名作「PHシリーズ」は、光源が直接目に入らないように、印象的なシェードや羽根の角度が細かく計算されています。デザイン性もさることながら、それが作られた背景やデザイナーのこだわりを知ると、ライティング選びがとても楽しくなります。新しい暮らしを豊かに彩るためにも、ぜひデザイナーズの名作照明にチャンレンジしてみてはいかがでしょうか。