SOFA
ソファ
名作家具
家族が集う団らんの場として、一人でくつろぐ安らぎの場として、リビングの中心的な存在となるソファ。
数ある名作の中から、一生ものの価値ある逸品をセレクトしました。
Cassina
- MARALUNGA
- マラルンガ
ヴィコ・マジストレッティ
1973年に発表されたマラルンガは、現代のイタリアデザイン界の基板を作ったデザイナーとして知られるヴィコ・マジストレッティの代表作。最大の特徴は、一脚ごとにハイバックとローバックに角度が変えられる機能を備えた背もたれ。ふっくらとしたフォルムと相まって、一目でそれと分かるアイコニックなデザインも大きな魅力。さらに、身体を包み込むようなシートの構造や、寝転んだときに気持ちの良いアームの形状といった高い快適性もまた、発表以来ベストセラーとして君臨し続けている理由でしょう。オリジナルシリーズのほか、エッジにパイピングを施した発売40周年記念バージョンのマラルンガ40と、現代のライフスタイルに適応するように従来のサイズより幅と奥行きを大きくしたマラルンガ40マキシもリリースされています。
arflex
- BRERA
- ブレラ
セルジオ・ブリオスキ
イタリアで生まれ日本で育った高級家具ブランドのアルフレックスは、インポーターとして古くから日本での輸入家具マーケットを開拓。現在は独立した家具ブランドとして、重要な役割を果たしています。ブレラはそんな同ブランドを代表するソファのひとつ。これを手掛けたセルジオ・ブリオスキは、世界的に有名なイタリア人デザイナーであるマリオ・ベリーニやアントニオ・チッテリオに師事した後、独立した気鋭のデザイナーです。ブレラ最大の特徴は、「ペニンシュラ」と呼ばれる背やアームのないユニットによる高い拡張性。片側アームソファやアームレスソファと組み合わせることで、周辺の環境と双方向につながる開放的でダイナミックなリビングスタイルを実現することができます。ベーシックな両側アームの2人掛け、3人掛けも選べます。
Cassina
- LC3
ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアン
1887年にスイスで生まれた建築家のル・コルビュジエ。家具デザインの多くは、従兄弟であり建築のパートナーでもあるピエール・ジャンヌレと、フランス出身のデザイナーであるシャルロット・ペリアンとの共同作業で行われました。3人が1928年にデザインした金属製の家具LC2シリーズは世界で成功を収め、現在でも傑作として人気を集めています。LC3シリーズは「グラン・コンフォール」と呼ばれるLC2シリーズの派生モデルとして誕生しました。LC2がダブルクッションなのに対し、シングルクッションとなっているのが特徴。座面高を低くした上で幅と奥行きをLC2より大きくし、ゆったりと余裕のある座り心地を実現。1人掛け~3人掛けの両アームタイプのほか、「Meridienne」と名付けられた1人掛け片アーム(左/右)タイプも用意されています。
photo credits : DePasquale + Maffini
Lc3 sofa designed by Le Corbusier,
Pierre Jeanneret,Charlotte Perriand
photo credits : DePasquale + Maffini
Lc3 sofa designed by Le Corbusier,
Pierre Jeanneret,Charlotte Perriand
B&B Italia
- Charles
- チャールズ
アントニオ・チッテリオ
1966年の創業以来、世界の家具デザイン界を牽引するブランドとして地位を築いてきたB&B イタリア。同ブランドから1997年に発表されたチャールズシリーズは、スレンダーなL字の脚部で宙に浮いたような軽やかさが特徴です。余分なものを削ぎ落としたミニマルを極めたデザイン性と快適性を兼ね備えたソファ。両側アーム、片側アーム、アームレス、コーナーユニットやシェーズロングなど、さまざまなエレメントを組み合わせることで、数多くのコーディネートパターンを生み出せるのも魅力です。デザインを手掛けたのは、イタリア出身のアントニオ・チッテリオ。バウハウスの流れを汲む合理的なデザインを現代に昇華させた作品で知られ、家具デザインはもちろん建築や空間デザイン、都市計画など幅広いジャンルで活躍するデザイナーです。
POLTRONA FRAU
- Chester
- チェスター
レンツォ・フラウ
1912年に創業したポルトローナ・フラウは、イタリア王国最後の国王を輩出したサヴォイア家の家具を手掛けるなど、同国を代表する老舗高級家具ブランドです。熟練の職人が手作業で仕上げる高い品質の柔らかい皮革は、フェラーリをはじめとする高級車にも使用されるほど、質の高さに定評があります。同ブランドの代表的な作品であるチェスターは、1912年の創業当初から生産し続けている超ロングセラーモデル。イギリスのエドワード王朝時代に誕生したスタイルのソファを、同ブランドの創業者であるレンツォ・フラウが復刻したもの。アームに施されたプリーツやカピトンネ細工と言われる背もたれ部分のボタン留めなどの特徴的なデザインは、ひとつひとつイタリアの職人によって仕上げられています。アイテムは1人掛けと2人掛け、そして3人掛けの3タイプ。
arflex
- MARENCO
- マレンコ
マリオ・マレンコ
1971年に発表されたアルフレックスの代表的な作品です。デザイナーのマリオ・マレンコは、イタリアでは俳優やコメディアンとしても知られています。脚部を廃しクッションをつなぎ合わせたようなボリュームある独特のデザインは、彼が一瞬で描いたスケッチが元に生まれたと言われています。アルフレックスジャパンのプロデュースになってから、座り心地や耐久性、メンテナンス性が追求され、100回以上の改良が行われています。個性的なデザインが印象的ですが、堅牢な構造と簡単なカバーリングで末長く使えるという点もまた、人気の理由です。アイテムにはアームレス、片アーム、両アームのソファとオットマンがあり、一人掛けのユニットを連結して3~4人掛けにすることも可能。空間や好みに応じてフレキシブルにコーディネートできるのも魅力です。
GETAMA
- GE290
ハンス J. ウェグナー
1899年の設立当初はデンマークのマットレス専門メーカーだったゲタマ。北欧を代表する家具メーカーに変わる転機となったのは、GE290のデザイナーであるハンスJ.ウェグナーとのコラボレーションからでした。彼の高い要求に対し革新的な技術で答えるという形で、数々の名作家具が世に送り出されたのです。ウェグナー作品では一番人気と言われるGE290のほかには、デイベッドのGE258やGE259も有名。1953年にデザインされたGE290は、幅広のアームを支える前脚と、フレームと一体となった後脚による独特のシルエットが特徴。絶妙に計算された背もたれの傾斜によって、身体が自然とソファに沈み込むようにフィットし、快適な座り心地を実現します。もともとマットレスのメーカーだっただけあり、クッションの質感にも定評があります。
ligne roset
- ROSETPRADO
- ロゼプラド
クリスチャン・ウェルネール
傘とステッキの製造メーカーとして1860年にフランスのローヌ川支流に誕生したリーン・ロゼブランドを扱うロゼ社。1960年、デザイナーであるミッシェル・デュカロワとの出会いを機に、モダン家具メーカーへと舵を切りました。以降、世界のトップデザイナーと共に数多くの作品を作り出しています。ドイツ出身のデザイナーであるクリスチャン・ウェルネールとのコラボレーションによるロゼプラドもそのひとつ。2014年に発表されたこのソファの最大の特徴は、背クッションと本体となる座面が分割されているところ。背クッションの置き方や置く数によって、ソファやカウチ、ベッドとしても使うことができます。また、背クッションを置く位置によって、奥行きを調節することができたり、座る向きを変えることができる、革新的なソファです。