LIGHTS

照明

 名作家具 

作り手の個性が発揮されたデザイン性に富むアイテムが多いライティングの中から、
タイムレスな価値をもち世界中の人々を魅了し続ける名作中の名作をセレクトしました。

louis poulsen

PH 5

ポール・ヘニングセン

PH 5

1874年にデンマークで創業したルイスポールセンは、「形態は機能に従う」という北欧デザインの伝統に基づく製品作りを続ける老舗照明メーカー。同社の存在を世界に知らしめたのは、1924年からコラボレーションを開始したデンマーク出身のデザイナー、ポール・ヘニングセンに因るところが大きいです。1958年に発表された彼の代表作であるPH5は、ペンダントのメインシェードの直径が50cmであることからその名が付けられました。4枚の薄い金属シートからなるシェードの形状は、光源の光が直接目に入らないようにしつつ、光が効率よくテーブルの上を照らすように計算し尽くされています。新しい光源が開発されるのに伴い、PH5のデザインも進化。2017年にはメインシェードの直径を30cmにスケールダウンしたPH5ミニも追加されています。

PH 5

PH 5

PH 5

  • PH 5
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louis poulsen

PH Artichoke
PHアーティチョーク

ポール・ヘニングセン

PHアーティチョーク

20世紀を代表する照明デザイナーであるポール・ヘニングセンが1958年、コペンハーゲンの社交場である「ランエリーニュ・パビリオン」のためにデザインしたPHアーティチョーク。その名を体現する独特のフォルムは、ヘニングセンによるシャンデリアの新解釈から生まれたと言われています。一般的なシャンデリアは、小さな光源を沢山用いますが、PHアーティチョークの光源は一点のみ。それを取り囲む72枚のシェードがそれぞれ光を反射し、シャンデリアと同様の効果を生むのが特徴です。しかも、72枚すべてのシェードは光源が直接目に入らないように一枚一枚正確に配置されているため、どこから見ても不快なまぶしさはありません。現在も、製造プロセスの大部分が、熟練の技を持った職人による手作業で行われているのも、PHアーティチョークの魅力です。

PHアーティチョーク

PHアーティチョーク

PHアーティチョーク

  • PHアーティチョーク
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NEMO

CROWN
クラウン

イェス+ラウブ

クラウン

キャンドル・シャンデリアを現代的に解釈した照明として人気の高いクラウンシリーズ。30灯タイプのメジャーと12灯タイプのマイナーを中心に、プロポーションや頭数の違うバージョンが用意されています。手掛けたのはドイツ出身のマルクス・イェスとユルゲン・ラウブによるデザインユニット、イェス+ラウブ。照明や家具のほか、メルセデス・ベンツのショールームのマスターコンセプトを手掛けたことでも知られています。雪の結晶からそのデザインの着想を得たというクラウンシリーズは、見る角度によって印象が異なるのも特徴。これを扱うネモは、イタリアデザインにマッチした照明器具を世に送り出すために、高級家具ブランドであるカッシーナのオーナー、フランコ・カッシーナとカルロ・フォルコリーニが1993年に設立したブランドです。

クラウン

  • クラウン

LE KLINT

101

コーア・クリント

101

フルーツランプの別名を持つ101。1944年に発表されたこのペンダントライトは、デンマーク王室御用達ブランドでもある照明器具メーカー、レ・クリントを代表する逸品です。デザインしたのは、デンマークデザインの父と呼ばれるほど大きな影響力を持ったコーア・クリント。彼は1943年にレ・クリントを創業したターエ・クリントの弟でもあります。101を始めとする同社の照明器具は、1枚の樹脂シートを手で折り上げることで生まれる温かい光と優しい影のコントラストが魅力です。こうした特徴は、彼らの父親である建築家のP.V.イエンセン・クリントが、日本の折り紙をヒントに作ったランプシェードが起源とされています。同社の製品の中でも最も繊細なフォルムのひとつである101は、スモール、ミディアム、ラージ、エックスラージの4サイズで展開しています。

101

101

101

Herman Miller

Nelson Saucer Bubble Pendant
ネルソンソーサーバブルペンダント

ジョージ・ネルソン

ネルソンソーサーバブルペンダント

1952年に発表されたネルソンソーサーバブルペンダントは、ミッドセンチュリーモダニズムの中心人物でもあるアメリカ人デザイナー、ジョージ・ネルソンが手掛けたネルソンバブルランプシリーズのひとつ。このシリーズが誕生したきっかけは、ネルソンが自身のオフィスにスウェーデン製の球形のランプを使いたいと思ったことでした。しかしシルク製のシェードをもつそのランプが非常に高価だったため、当時米軍が開発した白い半透明の噴霧式プラスチックを用いて自作したことが、バブルランプの始まりです。現在の製品も基本的に当時と同じ製法で作られています。ネルソンソーサーバブルペンダントは、幅広なシェイプと同シリーズを象徴するスチール構造の流れる曲線が特徴です。サイズはスモール、ミディアム、ラージ、エックスラージの4種類あります。

ネルソンソーサーバブルペンダント

  • ネルソンソーサーバブルペンダント

FLOS

Arco
アルコ

アキッレ&ピエルジャコモ・カスティリオーニ

アルコ

1962年の発表以来、憧れのマスターピースとして世界中の人々を魅了し続けているアルコ。イタリア語で「アーチ(弧)」を意味するその名の通り、大理石のベースから伸びたステンレススチールのポールが華麗な弧を描きます。もともと、天井から吊さないダイニング用ペンダントランプとして考え出されたアルコ。デザイナーであるアキッレとピエルジャコモのカスティリオーニ兄弟は、ダイニングの人の動線を制限しないよう、街灯をヒントに2m近くある特徴的なアーチを編み出したそうです。これを扱うフロスは、1962年創立の照明のトップブランド。イタリアのデザイン活動の一大拠点として、アキッレ・カスティリオーニを始め多くの著名デザイナーとコラボレーションを行い、世界のモダンインテリア照明の古典的存在となる作品を数多く輩出しています。

アルコ

アルコphoto-gionata xerra

アルコphoto-gionata xerra

アルコ

FLOS

IC Lights
IC ライツ

マイケル・アナスタシアデス

IC ライツ

ミニマルでアート性の強い作品を発表し続けるキプロス出身のデザイナー、マイケル・アナスタシアデス。2014年に発表されたICライツは、彼の名を世界的にした代表作であり、モダン照明をリードするFLOSのプロダクトの中でも、アルコと並んで支持を集める名作です。細い真鍮のフレームに球体が一点で留まる緊張感あるフォルムと、乳白色のやわらかい光のコントラストが魅力。このデザインは、コンタクトジャグリングの名手であるトニー・ダンカンの身体とボールの動きからインスピレーションを得たそうです。ICライツのシリーズは、フロアランプ(F)の他、壁付き(CW)、テーブル(T)、ペンダント(S)も用意されています。お部屋のアクセントとして一灯で使うのはもちろん、ICライツのシリーズを複数並べた多灯使いでも楽しめます。

IC ライツphoto-Beppe Brancato

  • IC ライツphoto-Beppe Brancato

FLOS

Captain Flint
キャプテン フリント

マイケル・アナスタシアデス

キャプテン フリント

世界で最も注目される照明デザイナーであり、インテリアのトレンドをリードする存在であるマイケル・アナスタシアデスが、ICライツの翌年となる2015年に発表したキャプテンフリント。円すい形のシェード、アームの付いたL字形のポール、そして美しくかつ安定性の高い大理石のベースというシンプルな構成ですが、異素材の組み合わせがスタイリッシュでモダンな印象を与えています。水平なアームを軸にシェードが45度ずつ可動するため、光をバウンドさせて空間を照らす間接照明としても、対象物をダイレクトに照らす直接照明としても使えるのが特徴です。キャプテン フリントの名称は、イギリスの作家ロバート・ルイス・スティーヴンソンの冒険小説「宝島」に登場するフリント船長が、オウムを肩に載せている様子に似ていることから付けられたそうです。

キャプテン フリント

キャプテン フリントGermanoBorrelli

キャプテン フリントphoto-Toshihide Kajihara

  • キャプテン フリント
  • キャプテン フリントGermanoBorrelli
  • キャプテン フリントphoto-Toshihide Kajihara

louis poulsen

AJ Table
AJテーブル

アルネ・ヤコブセン

AJテーブル

デンマーク建築のモダニストとして世界的に有名なアルネ・ヤコブセン。AJテーブルを始めとする一連の照明器具は、彼が設計からインテリア、備品までトータルに手掛けたSASロイヤルホテルのためにデザインされました。円と直線を組み合わせたヤコブセンらしいデザインがAJシリーズの特徴。ストイックな印象を放つAJテーブルは、シェードが上下75度の範囲で可動式になっており、光の向きを自由に調節することができます。このテーブルランプのほかに、フロアランプ、ウォールランプ、AJロイヤルと名付けられたペンダントがあり、2020年にはSASロイヤルホテル開業60周年を記念し、AJテーブルをスケールダウンしたミニが再販リリースされました。同時にAJシリーズの全種に、ステンレススティール素材も再び加わっています。

AJテーブル

AJテーブル

  • AJテーブル
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Artemide

Tolomeo Tavolo
トロメオターヴォロ

ミケーレ・デ・ルッキ

トロメオターヴォロ

イタリア人の人気デザイナーであるミケーレ・デ・ルッキが1987年にデザインしたトロメオシリーズは、タスクライトや卓上スタンドとも呼ばれるデスクライトの決定版と言える逸品です。シェードがどの位置にあっても安定するよう、アームに付属したワイヤーで各部のバランスが取れるほか、シェードに取り付けられたスペーサーで自由に光を操れる機構が特徴。アルミニウムの質感や関節を有したアーム部の精巧なデザインは、ワークスペースはもちろん、さまざまな空間にマッチします。同シリーズはデスクライトのほか、フロアランプやウォールライトなどバリーションも豊富。低消費電力と十分な明るさが魅力のLEDタイプも選べます。トロメオを扱うアルテミデは、イタリアの照明界ではフロスと並んで重要な存在となる、1960年創立の照明器具メーカーです。

トロメオターヴォロ

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